アメリカ・ネバダ州ラスベガスにあるカジノを含むIR「ベネチアン・リゾート」を所有するアポロ・ファンドは、同施設に10億ドル(1470億円)の費用を投じ、大規模な改装工事に着手する計画があることを発表しました。
有名な「ベネチアン・リゾート」を大幅に改装する予定
これは、アポロ・ファンドのCEOをつとめるパトリック・ニコルス氏が旅行雑誌の取材に応じた際に明かした内容や、関係筋からの情報提供などを基に現地メディアが報じたものです。
それらによると、ニコルス氏は、同誌によるインタビューの中で、今回の改装計画について、「完成すれば、それこそお客様の到着から、食事、エンターテインメント、さらにはナイトライフに至るまで、すべての体験が、従来とは異なるものになると思います」とコメント。
具体的には、すべてのスイートを完全にデザイン変更する形での改装にはじまり、飲食店、バー、ナイトクラブ、各種エンターテインメントに関するオプションやプランの追加を予定しているようです。
さらにハード面では、より良いカジノプレイを楽しめるように、フロア自体を大きく変更する計画もあるといいます。なお、こうした一連の改装にあたっては、ロサンゼルスの人気のデザイナー集団が起用され、洗練されたデザインが持ち込まれる予定となっているそうです。
このほかにも、プールデッキや、アジア系トロピカル要素が人気の施設「TAO・ビーチ・デイクラブ」の新設をTAOグループとの共同で行うことが予想されます。
こうした各種改装・新設に加え、マジソン・スクウェア・ガーデン・エンターテインメントと共同で進めている新エンターテインメントアリーナ「MSG・スフィア・ラスベガス」の建設プロジェクトも開始。
こちらも完成すれば、「ベネチアン・リゾート」の利用客が徒歩でレースやトラックショーなどを観に行くことができるようになりそうです。
なお、巨費を投じて建設中の「MSG・スフィア・ラスベガス」は、2023年11月に開催予定の「F1世界選手権」までに完成させ、オープンする予定となっています。
※画像は「ベネチアン・リゾート」公式HPより