アメリカ・オクラホマ州にあるカジノ施設「リバー・スピリット・カジノ・リゾート」を運営するマスコギー・ゲーミング・ネーションと、AI産業に特化した新興企業のOosto(旧・AnyVision)は、2022年10月24日に顔認証システムを導入し、さらなる安全性の向上を目指すことを発表しました。
顔認識システムでブラックリスト登録者の侵入を防ぐ
これは、双方がプレスリリースなどで発表したものです。
今回、「リバー・スピリット・カジノ・リゾート」に導入されることが決定した顔認識システムは、すでにマークされている犯罪者や、詐欺の疑いがある者など、ブラックリストに登録されている人物が施設内に侵入することを未然に防ぐことができるものになります。
その効果により、導入後はカジノを利用する一般客が犯罪や不正に巻き込まれるリスクが軽減できるといいます。
もともと「リバー・スピリット・カジノ・リゾート」は、1日あたり数千人の来場者がある人気リゾートということもあり、目視での確認だけでは犯罪者や不正客、詐欺犯などの入場を防ぐことが難しいそうです。
また、指名手配されているような人物であったとしても、手の込んだ変装などをされてしまうと見過ごしてしまう可能性は否定できません。
しかしOostoの顔認識システムは、独自のデータベースを元に24時間リアルタイムでチェックし続けるため、これまでよりも格段に要注意人物を発見できる確率は高くなるといいます。
データベースに登録された人物がカジノに現れるとシステムが検知
なお、データベースに登録された人物がカジノに現れると、システムが検知しすぐにアラートを出しカジノのセキュリティ担当者に知らせる仕組みになっているそうです。
今回の顔認識システムの導入について、マスコギー・ゲーミング・ネーションでコンプライアンス担当ディレクターをつとめるトラビス・トンプソン氏は、「導入されたシステムで用いられるデータベースには、過去に何らかの理由で出入り禁止となった人物がすべて登録されていますので、該当する人間が近づけばすぐに我々に知られてくれます。このシステムが活用されることで、人間の目でやっていた入場者チェックの労力が大幅にカットできる上に、正確さも増すことでしょう」と、その効果に期待を寄せています。
※写真は「リバー・スピリット・カジノ・リゾート」公式HPから引用