ネバダ州賭博委員会が、紆余曲折の末にカジノ「レジェンドベイカジノ」を承認へ

オープンまでに最低300人の雇用を行うと発表

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ネバダ州賭博委員会は、ネバダ州スパークスに建設中のカジノ施設「レジェンドベイカジノ」について、営業ライセンスを承認したことを発表しました。

ネバダ州賭博委員会は、同州スパークスに建設が進むカジノ施設「レジェンドベイカジノ」のライセンスを正式に承認し2022年夏の終わりまでにオープンする予定だと発表しました。

2008年のオープンを目指していたが…

同カジノは、法人登記直後の2006年に「オリンピアゲーミング」によって買収されたものの、政治的な不安や不況、さらには近年のコロナ禍によって計画に大幅な遅れが生じました。

またその都度、計画そのものも迷走したことで知られています。当初の計画としては、開発の「オリンピアゲーミング」側がいくつかの段階ごとに基本的な施設の建設と、付帯設備の建設およびオープンを想定しています。最初の段階ではカジノとホテル、続いて美しい景色が目玉の湖畔の円形劇場や野球場をオープン。これらの規模の開発で2008年のオープンを目指していたといいます。

しかしその計画がリーマンショックをはじめとする不況で実現不能なものに。

開発計画の抜本的な見直しを余儀なくされることとなりましたが、逆境からの捲土重来を目指すのに大きな足かせとなった要素があります。

それは、1990年代に州が制定したカジノ施設に関する法令で、それによると10万~70万人の客を見込んでいるカジノを新設する場合、隣接のホテル内に最低でも300室の客室を確保することが義務付けられていたのです。

そのため、同カジノのオープンを目指す「オリンピアゲーミング」は不況下であったにもかかわらず、多額の資金の調達や計画の変更に追われることになりました。

やっと開業が見えてきた「レジェンドベイカジノ」

やがて、そうした問題が長い歳月をかける形で次第に解消され、ようやくオープンのための準備が整った形になります。

今回の申請およびその後の承認へと繋がることになりましたが、「オリンピアゲーミング」によると、現在の計画ではテーブルゲームやスロット、キノといった定番のゲームに加え、スポーツブック大手のサイカ・スポーツが提供するスポーツブックサービス、さらにはステーキハウスをはじめとする飲食施設も充実させるとしています。

宿泊施設については隣接した形ではなく、近隣にある「ハンプトンインスイーツ」と「マリオットレジデンスイン」を利用する形となる見通しとなります。

なお、今回の正式承認を受け、同カジノでは採用フェアを開始することが明らかとなっておりオープンまでには最低でも300人分の雇用を目指すそうです。

※画像は「オリンピアゲーミング」公式HPより