マカオで市民への3回目となる集団検査、カジノは営業継続ながらも閑散

オミクロン変異株派生型「BA.5」が流行している

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マカオで市民への3回目となる集団検査

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新型コロナの市中感染でパニックが続くマカオで、約68万人の住民に対して3回目となる集団検査が開始されています。詳細をお伝えします。

世界最大規模のカジノによる売上をほこるマカオ。「カジノ大国」として知られる地で、新型コロナによるパニックが続いています。

約68万人の住民に対して3回目となる集団検査

マカオでは2022年6月27日、新型コロナの感染拡大を抑えるために、約68万人の住民に対して3回目となる集団検査を開始しました。

これまで約8ヶ月に渡って、新型コロナの市中感染が確認されていなかったマカオ。事態が一変したのは2022年6月18日頃となり、次々と新型コロナの陽性者が確認されています。

今回、マカオで流行しているのはオミクロン変異株派生型「BA.5」と言われ、非常に感染力が高いものとなっています。累計の感染者数は350人以上と言われ、約68万人の人口に対しては極端に高い数値ではないものの、住宅が密集しているマカオではさらなる拡大が心配されています。

陽性者が確認されてから続けざまに集団検査を行い、バーや美容院、公園など多くの施設が閉鎖される事態に。外食施設もテイクアウトのみを認める形となっています。 主要産業となるカジノ施設は営業を続けていますが、関係者にも陽性者がでているという報道もあり閑散としているようです。

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カジノ施設は特例で営業を継続

マカオ政府も住民に対してできる限り自宅で待機しているように要請。民間企業等もテレワークを活用するように指導が行われているようです。

街では警察官の巡回も増え、人が集まる場所などでは帰宅を呼びかけるようにしています。カジノ施設では、局地ロックダウンとなっている「ホテルフォーチュナ」の施設を除いては営業を継続しています。

現在では、カジノに入場する際には48時間以内のPCR検査陰性証明の提示を求めるなどの措置が行われています。

今回、マカオでは中国が推進している「ゼロコロナ」政策にのっとりさまざまな検査を行っています。特例として営業を続けているカジノ施設も、市中感染が拡大した際にはどうなるのか不透明な状態が続いています。 はたして、新型コロナパニックからマカオは無事に復帰することができるのか?注目していきます。