ラスベガスのカジノ業界、若者客の獲得に成功!平均年齢は40.7歳に

ヒスパニック、アジア人などの占める割合が年々増えている

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ラスベガスのカジノで若者客の増加に成功

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この記事の概要

世界的に有名なカジノタウン「ラスベガス」で、客の若返り化が起きていると報じられています。詳細をお伝えします。

アメリカ・ネバダ州にあり、世界屈指のカジノタウンとして知られる「ラスベガス」で、地元事業者らの持続的な尽力によりカジノ客の「若返り」が起きていることがアメリカのカジノメディアで報じられています。

2022年には大幅な若返りが起きる

これは、アメリカのギャンブル業界系メディアとして知られる「iGB」が、2023年4月3日付で報じているものです。それらによると、2010年には平均49.2歳だったラスベガスの訪問客は、2022年には大幅な若返りが起き平均40.7歳になったようです。

若返りが起きた背景には、カジノ客の高齢化を懸念したカジノ事業者やラスベガスのエンタテイメント業界の努力が関係しています。カジノ施設はもとより、それ以外のエンターテインメントの充実、食事や小売店のラインナップ、ナイトクラブやリゾートプールといった付帯施設のブラッシュアップなどを段階的に行ってきました。

こうした世代交代は、同時に客層の多様化をもたらし、たとえばコロナ禍前の2019年には訪問客における白人の比率は全体の77%と圧倒的な数字だったそうです。それがここ数年で急速に変化し、2022年は62%にまで縮小。彼らに代わる形で、ヒスパニック、アジア人、アジア系アメリカ人などの占める割合が年々大きくなっているといいます。※1

こうしたラスベガス全体の若返りについて、カジノ業界を主な顧客とする大手コンサルタント会社「C3ゲーミング」の最高責任者アンドリュー・クレバナウ氏は、ラスベガス観光局や、カジノ事業者などが展開している各種プロモーションが高い効果をあげたとコメント。

さらに、最近のラスベガスの動向について、「単に若者が増えているというだけでなく、初めてラスベガスを訪れる若者たちが増えていることも大きな特徴」としています。

記者の一言メモ

これまでは、余裕のある富裕層やシニア客のイメージが強かったカジノ業界。しかし、ラスベガスはエンタテイメント化が進み、若者が遊べる街に変わり始めているようです。

【参照】※1:iGB「Las Vegas attracting a younger, more diverse crowd」