フランスでは各地でいくつものカジノが営業していて人気となっています。実は、フランスはヨーロッパで最もカジノが多い国でその数は100以上といわれています。
フランスでカジノが始まったのは、今から約250年以上前、18世紀のルイ15世(在位1715年9月1日~1774年5月10日)の頃だというのが定説です。当時は貴族の娯楽として行われていたほかに、一般市民の間でも独自のカジノが開かれていたそうです。この2つの流れがそれぞれに発展していって、フランスのカジノ文化が形成されていったようです。
その後、ナポレオンによる規制などを経て、1907年にカジノは合法化されることになります。つまり、フランスでは法律によって正式に認められたカジノですら、100年以上の歴史があるということになります。
フランスではどこにカジノがある?
さて、ヨーロッパで最多のカジノを有するフランスですが、いたる所にカジノがあるわけではありません。都市部の繁華街などにはカジノはほとんどありません。カジノを営業することは厳しく規制され、フランスでは次の3つの地域に限られているんです。
- リゾート地
- 温泉地
- スキー場
さらに、『人口が50万人以上の地方自治体』でなければ、カジノを設置してはならないと定められています。
フランスのカジノで遊ぶルールは?
また、入場についても厳しい点があり18歳以上でなければカジノには入場できません。フロントでは、身分証などで必ずチェックを受けることになります。それから、同行者の中に18歳未満の人がいた場合でもやはり入場を断られてしまいます。要するに、18歳未満の未成年者は、カジノには一切入ることができないというわけです。フランスのカジノに行く際には、パスポートを必ず持っていかなくてはなりません。
ところがその一方で、ドレスコードはそれほど厳しくありません。Tシャツにジーンズ、スポーツシューズといった服装でもOKとのことです。歴史があり厳しく規制されているわりに、ドレスコードが緩やかというのはやや意外な気がします。歴史的に、カジノが貴族だけでなく、市民の娯楽でもあったということによるものでしょうか。
ただし、カジノごとにルールや決まりが異なるケースが多いので、施設ごとに確認が必要です。
有名なカジノとしては、『カジノバリエール・アンギャン・レ・バン』はパリ郊外の温泉地・アンギャン・レ・バンにあって、比較的アクセスがよいことから多くの観光客が訪れ、フランス国内のカジノの中で最高の売り上げを誇っています。気持ちよく温泉を楽しみながらカジノをするというのも日本人にはうれしい所です。
また、『ハイアット リージェンシー ニース パレ ドゥ ラ メディテラネ』はリゾート地として知られたニースの高級ホテルで、アールデコ調の宮殿をイメージした豪華で壮麗な建築が特徴です。5つ星にランクされており、セレブも多く訪れる格式あるカジノが営業しています。
さまざまなカジノを運営しているフランス。観光スポットも多くあるので、旅行のついでにカジノで遊んでもいいし、しっかりと正装をして高級ホテルで遊ぶのも良いかと思います。
フランスとは
フランスは、西ヨーロッパに位置する国で、豊かな歴史、文化、そして多様な自然景観を持つ世界有数の観光地です。
首都パリは、エッフェル塔やルーヴル美術館、ノートルダム大聖堂などの名所を擁し、ファッションや芸術、グルメの中心地として知られています。
フランスの地方も多彩で、南部のプロヴァンスやリヴィエラの美しい海岸、ロワール渓谷の城やブルゴーニュ地方のワイン、アルプスのスキーリゾートなど、さまざまな魅力があります。