スロットマシンをはじめとするカジノ機器や電子ビンゴマシンなどを製造するFBMが、人道支援を目的に運営する基金「FBM財団」を通じて、台風で甚大な被害を受けたフィリピンの人々を支援する動きを見せています。
台風9号の被害を受けたフィリピンのイサベラ州に住む人々を支援
FBMは、タッチスクリーン技術を使った製品を数多く手がける中国企業・ゼネラルタッチとの提携が合意に達したことを発表しました。FBM財団が同日付のプレスリリースなどで発表したものです。
2022年8月18日に発生した台風9号(ハリケーン・フローリタ、ハリケーン・マーゴン)により、甚大な被害を受けたフィリピンのイサベラ州に住む人々のために、ゼネラルタッチが1万ドルを寄付したことを発表。
その寄付金を使って、同財団が食料や衛生用品が1セットになった救命キットを購入し住民らに配布したことを明かしました。
FBM財団によると、これらのキットには米や缶詰、麺類などに加え、日常生活上必要であると推測される衛生用品などが入っているとのことです。
支援について、同財団でディレクターをつとめるヴィトール・フランシスコ氏は「我々は今回の支援がフィリピンのイサベラ州で、スピーディーで持続可能な復興への第一歩になると期待している」とコメントしています。
今回大きな被害をもたらした台風9号は、フィリピン諸島のルソン島北東部、カガヤン地方にあるイザベラ州の北部エリアに加え、北イロコス州北部や、カガヤン州、さらにはアパヤオ州の全域に、シグナル3の警報が発令されるほどの大きなものでした。
現地報道によればイザベラ州では4人が死亡、6人が負傷したほか、家屋などに甚大な被害をもたらしたということです。