2023年11月にアメリカ・ネバダ州ラスベガスの中心地で開催を予定している、F1の「ラスベガスグランプリ」。
世界的な人気を集めるモータースポーツの祭典を前に、コースとして使用する道路の建設工事がラスベガスの各エリアで開始されています。
ラスベガス中心部の一般道をレースコース仕様にする計画
これは、地元メディアなどが報じているものです。2023年4月2日から始まった工事は、主にラスベガスストリップから現在建設中のエンターテインメントアリーナ「MSGスフィア」周辺にかけてのエリアで行われるそうです。
Road paving for the Las Vegas Formula 1 Grand Prix upside down piggy circuit begins now and will last until mid-September. pic.twitter.com/YSLxRNkNYc
— Las Vegas Locally 🌴 (@LasVegasLocally) April 3, 2023
最初の段階にあたる工事が2023年4月7日に終わると、2023年4月9日~2023年4月19日にかけてストリップ大通りの舗装を行い、さらにラスベガスストリップとコバル間を2023年5月22日から着手し、最後にコバルを中心としたエリアの舗装工事などを行うということです。
なお、こうした公道の大規模な舗装作業に加え、2023年6月19日~2023年4月30日にかけてパドックサイトを、2023年8月21日からはMSGスフィア周辺の整備等も行う計画となっています。
このエリアは、カジノに来る観光客など歩行者が多いだけでなく、車の往来も盛んであるためF1で使用するコースに相当する一般道を、工事期間中に通行止めの状態にする計画を立てていました。
広い範囲で渋滞が発生することは間違いなく、建設資材の搬出入も円滑に進めづらい状況となる可能性が高いことから、極めて難易度の高い工事だと推測されています。さらに、中央分離帯の撤去や、コーナー角度などの調整、安全壁の新規設置、さらには最終仕上げ段階においてF1公認のアスファルトを2インチほど敷き詰める作業など工事の内容も多岐にわたるそうです。
なお、ラスベガス観光局(LVCVA)によると、これほどまでに大規模な工事を進めている「ラスベガスグランプリ」は、周辺のカジノなどに対して約10億ドル(約1310億円)近い経済効果があると試算しています。
記者の一言メモ
世界では圧倒的な知名度と人気をほこっている、モータースポーツのF1。観光地として有名な「ラスベガス」で行われるグランプリは、2023年も大きな注目を集めそうです。
【参照】Casono.org「Formula 1 Begins Road Work for Las Vegas Grand Prix」