大阪府・市が、国からの認定を受け進めているカジノを含む統合型リゾート(IR)の開業計画。事業者は「日本MGMリゾーツ」と「オリックス」を中心として設立した「大阪IR株式会社」を指定し、候補地は夢洲として調整が進められています。日本ではじめてとなるカジノ開業となり、世界中から注目を集めています。
「大阪メトロ中央線弁天町駅」付近も路線価が上昇
その大阪で、候補地となっている夢洲について、大幅に路線価が上昇していることがわかりました。これは、読売新聞などが伝えているものです。国税庁は、2023年7月3日に、相続税や贈与税の算定基準に利用するための路線価を発表しました。
全国的に平均変動率がプラスになり、コロナ禍から脱却し地価が上がっていることが判明しています。その中で、大阪では特に湾岸エリアが上昇。大阪・関西万博や、カジノを含む統合型リゾートが開業する予定の大阪市此花区・夢洲について、11.5%ほど上昇している数値が公表されました。
読売新聞などの調べでは、大阪・関西万博や、カジノを含む統合型リゾートの開業に合わせて、需要を取り込もうとしている事業者の動きが活発化しているのが要因だとしています。
この好景気の流れに乗る土地として、JR大阪環状線とつながることで、予定地への乗換駅になる「大阪メトロ中央線弁天町駅」付近も路線価が上昇しているとしています。付近では、土地や空き家の購入が相次いでいるという情報で、今後もカジノを含む統合型リゾートの開業などに合わせて、さらに路線価が上昇していく可能性を残しています。
大阪湾岸エリア路線価、万博の玄関口はや高騰…「大型プロジェクトの追い風が全体に及んでいる」
— 吉村洋文(大阪府知事) (@hiroyoshimura) July 3, 2023
→最も伸びた弁天町はかつては大阪市の負の遺産「オーク200」があったところ。そこを民間活力で再生、活性化し、負債処理も終わった。さらに万博、IRの誘致で府内伸び率No.1に。 https://t.co/jVDIYp05cm
また、住之江区の咲洲には、2023年7月1日にオープンしたばかりの「グランドプリンスホテル大阪ベイ」など、ホテルや飲食店なども開業しています。今後、万博とカジノでさらに注目されるエリアになりそうです。
記者の一言メモ
国内外から多くの人が訪れる万博やカジノの開業を控え、大阪が注目を集めています。湾岸エリアの再開発も進んでいきそうで、さらに発展が見込まれそうです。