長崎カジノを含むIR誘致の候補地・ハウステンボス売却で市長が面会

約900億円で売却する交渉を行っている

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ハウステンボス売却で市長が面会

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ハウステンボスの売却を巡って、佐世保市の朝長市長がHIS社長と2022年8月初旬に面会していたことがわかりました。

長崎県がすすめている、カジノを含む統合型リゾートの誘致計画。運営を行う企業体として「KYUSHUリゾーツジャパン」を設立し、事業者には、「カジノオーストリアインターナショナルジャパン」(CAIJ)を指名してさまざまな調整を行っています。

候補地はアミューズメント施設として有名なハウステンボスを予定しています。

ハウステンボスを約900億円で売却する交渉

そのハウステンボスは、現在運営母体の旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS)が売却の意向を示しています。HISは、2022年4月中間連結決算の純損益が、中間期としては過去最悪の269億円の赤字になったと発表しました。

コロナ禍の中で旅行業界は大打撃を受け、経営不振に陥っています。その中で、財務基盤の強化のためにハウステンボスを約900億円で売却する交渉を進めていると言われています。

売却先は香港の投資会社を予定し、カジノを含むIRの誘致計画にも少なからず影響があると言われています。

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長崎県のカジノを含む統合型リゾートの誘致計画で、候補地となっているハウステンボスに売却の情報が出ています。詳細をお伝えします。

長崎カジノ候補地ハウステンボスが売却の動き

そんなハウステンボスを巡って、佐世保市の朝長市長がHISの社長と2022年8月初旬に面会していたことが、現地メディアの取材でわかりました。

売却後も事業を継続することや雇用の確保を要望

朝長市長は、2022年8月26日の定例会見で、HISの矢田素史社長が2022年8月4日に佐世保市役所を訪れ面会したことを明かしました。

その中で、カジノを含むIRの候補地となっていることから、投資会社に売却された場合の土地の所有権の譲渡などについて確認をしたようです。

朝長市長は矢田社長に対して、売却後も事業を継続することや雇用の確保を要望したようです。投資会社との売却交渉は2022年8月にはまとまると言われています。

現在、長崎県がすすめているカジノを含むIR誘致では、アメリカの金融大手「キャンター・フィッツジェラルド」や、カナダの投資会社「クレアベスト・グループ」などの北米企業から多額の資金調達をする予定だと言われています。

候補地であるハウステンボスが香港の投資会社に売却されれば、外資の影響が強すぎる誘致計画となります。

はたして、ハウステンボスの売却は予定通り進められるのか?注目です。