フランスの西部、ブルターニュ地方にあるサン・マロは活気のある港町として栄えてきた歴史があります。
このサン・マロでとくに有名なのは海賊です。17世紀頃、イギリス海峡には海賊が猛威をふるっていましたが、コルセールと呼ばれるフランスの海賊は、国王から「敵国の船であれば襲撃してもよい」という許可をもらっていたそうです。つまり、合法的な海賊ということです。
こうした、敵国の船なら襲うことが許可された海賊の例は、イギリスやスペインにもみられるようです。そのコルセールたちが拠点としていたのがこのサン・マロでした。その海賊たちが略奪した財宝や商品によって、サン・マロの街は大いに繁栄したそうです。現在でも、街には海賊を描いた看板などがあちこちに見られます。
「カジノバリエール・サン・マロ」の遊び方とルールは?
現在のサン・マロは、美しい海と開放的な雰囲気、旧市街を囲む城壁などの旧跡で人気のリゾート地として多くの観光客が訪れています。
サン・マロ駅から西に進み、ルイ・マルタン通りを海側に出てからデュゲ・トルワン通りに曲がると、脇にあるのがカジノ施設「カジノバリエール・サン・マロ」です。駅からは徒歩で20分ほど、クルマなら5分程度です。
内容は、スロットマシン125台と、デーブルゲームが電子ルーレットと電子ブラックジャック、さらにブラックジャックとボールゲームがあります。このボールゲームはフレンチルーレットの簡易版で、1923年に登場しフランス国内のほかにスイスやスペイン、デンマークなどで楽しまれています。
営業時間は10時から翌2時、週末の金曜日と土曜日は翌3時まで。テーブルケームは20時からとなっています。入場は無料で、年齢制限は18歳以上。ドレスコードは緩やかなので、スマートカジュアルであれば問題ありません。
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施設内にはビストロやバーも完備していて、伝統的な郷土料理やさまざまな飲み物も楽しめます。
飲み物と言えば、りんごで作った発泡酒シードルが名物です。やや辛口で、りんごの酸味も味わえるすっきりした味わいのお酒です。特徴は、グラスではなくボルという陶器製のカップで出てくること。カッブで飲み干すとは海賊の街らしい豪快さですね。
※画像は「カジノバリエール・サン・マロ」公式HPより
フランス サン・マロとは
サン・マロは、フランス北西部ブルターニュ地方に位置する港町で、かつては海賊や探検家の拠点として栄えました。城壁で囲まれた旧市街は、中世の雰囲気を色濃く残し、歴史的な建築が並んでいます。
またサン・マロは、美しいビーチや潮の干満の大きさでも有名で、潮が引くと周辺の島々へ歩いて渡ることができる人気のリゾート地です。