長崎県がすすめている、カジノを含む統合型リゾートの誘致計画。候補地はハウステンボスとして、事業者には「カジノオーストリアインターナショナルジャパン」(CAIJ)を指名しています。
出資の予定がある企業として、アメリカの金融大手「キャンター・フィッツジェラルド」が約10億ドル(約1350億円)、カナダの投資会社「クレアベスト・グループ」も最大で約5億ドル(約675億円)を予定しています。さらにスイスの金融大手「クレディ・スイス」も出資の意向があることを明らかにしています。
人口が1万1528人増えるという調査結果
九州全体の経済活性化も期待されている事業ですが、ハウステンボスのある佐世保市はカジノを含む統合型リゾートの誘致が成功した際の雇用増加に関する調査結果を発表したと、地元の長崎新聞が報じました。
市は、誘致が実現した際には市内の人口が1万1528人増えるという調査結果を発表しました。この調査結果は、大手コンサルタント会社に委託されたもので市議会特別委員会に報告されました。
報告された内容としては、直接雇用者が9980人、間接雇用者が6973人と推定されているとしています。この増加のため世帯は9149増加し、雇用者の家族も住むことが予測されています。
海外でも新たなカジノができる際には、近隣からの雇用者が増加することで地域貢献を行っています。今回報告された人口増加数も、今後の誘致計画に関して大きな話題となりそうです。
ハウステンボスはHISが香港の投資会社に売却
現在長崎では、候補地となっているハウステンボスが、旅行大手HISから、香港の投資会社PAGに667億円で売却されました。ハウステンボス全体の売却総額は1000億円程度になったと言われています。
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長崎・カジノ誘致の候補地「ハウステンボス」が約1000億円で買収決定
長崎におけるカジノ誘致の候補地になる「ハウステンボス」がHISから香港の投資ファンドに売却されることが正式に発表されました。
この買収に関して、長崎県の大石知事は地元メディアの取材に、「売却によって(カジノを含む統合型リゾートの誘致計画に)影響はない」と答えています。
着々と準備が進む、長崎のカジノを含む統合型リゾートの誘致計画。どういった結末となるのか、注目していきます。