さまざまな有名カジノ施設が営業しているマカオ。カジノに関する売上は、世界中で注目を集め、マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)から毎月発表される「月次カジノ売上」が毎回話題となります。
2021年同月から比べると49%近く減少
2022年10月1日に最新のデータが発表され、月次カジノ売上が29.62億パタカ(約530億円)だったことがわかりました。2021年の同月から比べると49%近く減少し、いまだにコロナ禍から復活を成し遂げられていない状況となっています。しかし、新型コロナウイルスの市中感染が確認されて売上が激減していた前月からは35%増となり、着実に客足が伸びていることになります。
マカオでは、2022年6月18日に「オミクロンBA.5」の市中感染が確認されました。その影響を受けて、2022年7月11日からほとんどの施設が閉鎖。2022年7月は売上が激減する結果となりました。
その後、感染パニックは収まり2022年8月には売上も回復し始め、今回500億円を越えるところまで回復。
関連記事
マカオの2022年8月「月次カジノ売上」が前月から約5倍近い売上
マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)から毎月発表される「月次カジノ売上」の最新情報が発表されました。詳細をお伝えします。
さらに、2022年9月24日には、賀一誠行政長官が記者会見で近隣の広東省から団体観光客の受け入れを再開すると発表しました。これで、中国本土からのカジノ客の受け入れがスムーズに行えるようになり、さらなる売上の増加が期待されています。
マカオ政府の売上見込からは遠く及ばず
同じくカジノのメッカとして知られているアメリカのラスベガスなどでは、本格的にコロナ禍からの脱却に成功。中には、新型コロナウイルスが流行する前よりも、売上が高くなっている施設も出てくるようになっています。
着実に売上は戻りつつありますが、それでもマカオ政府が2022年度財政予算として、見込んでたカジノ売上は1300億パタカ(約2兆3227億円)と言われています。現在までの売上を見る限りでは、半分にも満たない数字となりそうです。今後、中国本土との交流がスムーズになっていく中で、どこまで売上を伸ばすことができるのか?注目です。
【2022年のマカオにおけるカジノ売上】
1月=約915億円
2月=約1106億円
3月=約556億円
4月=約429億円
5月=約536億円
6月=約413億円
7月=約64億円
8月=約380億円
9月=約530億円