多くの有名カジノが営業を行っている観光地のマカオ。世界一とも言われるカジノ売上をほこり、毎月の「月次カジノ売上」が世界中で注目されるエリアとなっています。
広東省からの団体観光客の受け入れを再開
そのマカオに関して、賀一誠行政長官が2022年9月24日に記者会見で近隣の広東省からの団体観光客の受け入れを再開すると発表しました。
今後は、上海市や浙江省、江蘇省、福建省などからの受け入れも順次行っていくとしています。今回の規制緩和をすることで、中国本土からマカオへの旅行客は1日当たり4万人に達する見込みで、コロナ禍で苦境に立たされているマカオ復活の一歩となりそうです。
さらに中国は、2022年11月初旬を目処にマカオ訪問者への「電子ビザ発行」も再開する予定だとしています。
この発表を受けて、マカオを中心にカジノ施設を展開しているサンズ・チャイナやウィン・マカオなどの株価が急上昇しています。平均して10%近く上昇する場面もあり、株式市場でもマカオの復活を後押しする形となっています。
というのも、経済アナリストの間では、本格的な中国本土からの旅行客の受け入れは来年になると予想されていたからです。
新型コロナウイルスの影響でカジノの売上は激減
マカオはこれまで新型コロナウイルスの影響を大きく受け、特に2022年6月18日には「オミクロンBA.5」の市中感染が確認されパニックに。2022年7月11日から、ほとんどの施設が閉鎖されるなどして、カジノの売上は激減していました。
その後も感染を止めることができず、2022年8月には約70万人の住民全員が抗原検査を受けるなどしていました。その結果として、2022年8月までの年度売上は前年比で約50%減となりました。
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中国本土からのカジノ利用者が多くの売上をほこっているマカオ。新型コロナウイルスの影響は全世界的にある中で、はたして今回の本土からの受け入れはスムーズに行われるのか?注目していきます。