世界各地でカジノを含むIR事業を手がける「MGMリゾーツインターナショナル」は、上半期の売上高が好調であることを発表しました。
MGMリゾーツインターナショナル2022年上半期の売上が好調
MGMリゾーツインターナショナルが先ごろ発表したところによると、同社は新型コロナウイルスの感染拡大により、MGMチャイナ経由で得られるマカオでのギャンブル収益が激減。コロナ禍に入ってからは54%もの減収になっていました。
しかし、アメリカでの売上が好調で2022年4~6月期の全体的な売上高は16億ドルとなり、コロナ前の2019年の同時期に計上した14億ドルを上回ったと発表しました。
これらの収益のうち半分以上を叩き出しているのがラスベガスストリップの旗艦施設でのビジネスであることも明らかとなりました。
今回の好調な収益に関しては、主に「アリア・リゾート&カジノ」と「ザ・コスモポリタン・オブ・ラスベガス」が顧客の心を掴み、大きな収益をもたらしたと言われています。
そんな好調な業績を上げているMGMリゾーツインターナショナルは、ミシシッピ州の「ゴールドストライク・チュニカ」を約4億5000万ドルで売却した一方で、2021年9月の「アリア・リゾート&カジノ」に続き、2022年5月には「ザ・コスモポリタン・オブ・ラスベガス」を買収するなど、ラスベガスでのビジネスにさらなる意欲を見せています。
さらに、ヨーロッパでのオンラインビジネスを視野に、約6億700万ドルを投じてオンラインカジノ大手「レオベガス」の買収も視野に入れていると言われています。
今後は他の国や地域での新しいカジノを含むIR開発をはじめ、オンラインも含めてビジネスの幅を広げると見られています。
現在も、マカオでは新型コロナウイルスの影響で不安定な状態が続く中で、アメリカを中心にMGMリゾーツインターナショナルは好調な売上を背景に、さらなる攻めの姿勢を見せていくようです。