米メジャーリーグ・ニューヨークメッツのオーナーをつとめるスティーブ・コーエン氏が、地元政治家などと連携し、同球団の本拠地である『シティ・フィールド』にカジノ施設を建設する動きを見せています。
これは現地メディアによる取材などから明らかとなったものです。
アダムス市長などにも開発計画を提案
コーエン氏は2022年1月、『シティ・フィールド』の向かい側にある61エーカーの土地・ウィレッツポイントにエリック・アダムス市長や市の要職者、地元政治家らを招き、同エリアの開発計画を提案しました。その提案の中にはカジノの建設計画も含まれていたといいます。
既にニューヨーク州ではカジノライセンスの発行が検討されており、ニューヨーク市・オレンジ・ロックランド・ウェストチェスター郡・ロングアイランドを含む州外地域に限定する形で、3件のカジノ営業許可を出す方向で協議が進められています。 昨年就任したばかりのキャシー・ホクル新知事も、この動きを支持し推進しているとされています。
【関連記事】ニューヨークのカジノライセンス料は最低10億ドルに
また、エリック・アダムス市長が、2021年の市長選挙に出馬した際に勝利の立役者ともいうべき貢献を見せたのはコーエン氏でした。
現在、市政に強い影響力を持ち、仮に『シティ・フィールド』前のウィレッツポイントを舞台とする形でIR開発が行われるとなれば、他の事業者に比べライセンス獲得に大変有利であると見られています。
なお、実際にウィレッツポイントでの開発が許可され、カジノ開設および運営役を担うのは、大手カジノ企業『ラスベガスサンズ』である可能性が高いと見られているそうです。 ニューヨークではカジノに関する開発を認可する動きがあるだけに、今後コーエン氏がどういった動きを見せるのか注目が集まります。