『ハードロックインターナショナル』傘下となる『ハードロックホテル&カジノブリストル』は、2022年7月8日に臨時カジノをオープンさせることを発表しました。これは同社がプレスリリースやメディアの取材で明らかにしたものです。
カジノだけでなく様々なエンターテインメントを楽しめる
バージニア州とテネシー州の国境近くに開設される今回の臨時カジノは、かつて『ブリストルモール』として営業されていた建物と新しいホテルを転用したものです。
約30000平方フィートのスペースに約900台のスロットマシンと20台のテーブルゲーム、さらにはスポーツブックも楽しむことができるほか、禁煙客と喫煙客が別々にプレイできるよう分煙化されたゲームフロアや生演奏をはじめとする様々なエンターテインメントを提供するレストランとスポーツバーも備えているといいます。
また、今回、臨時カジノに転用されることになった『ブリストルモール』は、バージニア州とテネシー州の両州にまたがり、バージニア州側が運営していたものの、テネシー州ブリストルにおいて市場シェアを持つという珍しい施設。かつては多くの客で賑わった人気施設で労働者も多く雇用されていました。 しかし、2017年8月に惜しまれつつも閉鎖。この閉鎖はモール自体の動きが止まっただけでなく、多くの労働者から生活の糧を奪うことになり地域経済に与えた打撃は深刻なものとなっていました。
新たなカジノ施設で雇用も創出する
そうした状況の中で、今回この臨時カジノが計画通りにオープンすると、およそ600人のフルタイム労働者が雇用される見通しです。
『ハードロックホテル&カジノブリストル』は、ゲーム、飲食店、ゲストサービスなど、さまざまなポジションで、地元の労働者たちを積極的に採用することになりそうで、同施設は、雇用創出という意味でも地元では大きな期待が寄せられています。
なお、『ハードロックホテル&カジノブリストル』は、2025年にオープンさせる「正式なカジノを含むIR」が、バージニア州初の施設となることから意気込みを見せています。
施設全体としてはカジノとホテルに加え、屋外リゾート型のプールコンプレックスに3200席のコンサートシアター、さらにはコンベンションスペースやスパのほか、多数の飲食施設など、大規模な開発となるためプロジェクト全体で3億ドルの予算を計上しています。
そのうち、今回の臨時カジノの設備には40万ドルを投じていますが、この設備は正式な施設がオープンした後でその一部として再利用されるとのことです。
日本でもカジノを含むIRの誘致が進んでいますが、世界ではどんどん新しいカジノ施設がオープンしていることになります。乗り遅れないためにも、スムーズな誘致計画が求められます。
※画像は「ハードロックインターナショナル」公式HPより