ハードロック・ジャパンのアド・マチダ(町田亜土)社長は、IR業界系のニュースサイトの取材に対して、『ハードロック・インターナショナル』が既に着手している日本でのカジノを含むIRの開発および構築、運営について、今後も継続的に模索を進めていくことを明かしました。
これは、年明けに町田社長が『Inside Asian Gaming』による取材に対して答えたものです。町田社長は年頭の挨拶を済ませると、日本における同社の歴史などについて触れた後で、「日本ができる統合型リゾートの開発と構築に引き続き取り組んでいます」と、日本でのカジノを含むIR事業について継続性をもって推進していくことを明言しました。
また、日本での事業のために東京と北海道にオフィスを構えている同社では、現場のチームが中心となって各地の地元企業と連携しながらプロジェクトを進める意志があることを強調しました。
その上で、新型コロナウイルスから日本経済が回復している中で、カジノを含むIR事業の達成のためにさまざまな人と会う準備があることを話しています。同社が持つ熱量の大きさを語るとともに、カジノを含むIR事業が日本経済と観光産業の回復に一役買うことをアピールしています。
また、企業や政府関係者と一緒に事業を進めていきたいというと語っています。アフターコロナにおける、日本の景気回復の起爆剤としてカジノを含むIRを位置づけているとのことです。
これまで『ハードロック・インターナショナル』は、日本でのカジノを含むIR事業について、さまざまな角度から参入を模索し続けてきました。今回のインタビューでは、現時点では『ハードロック・インターナショナル』が日本への進出の意志があることを、改めてアピールしています。
現在は、大阪府・市、和歌山県、長崎県で誘致に向けた動きがある中、多くの海外カジノ事業者が日本でのIR事業で苦戦を強いられてきました。日本でのカジノを含むIRの開発は、他国に比べ、地元住民や企業との調整など地道な努力と多くの時間を強いられます。そのため、志半ばで撤退をするカジノ事業者も多く見受けられます。
そんな中で、『ハードロック・インターナショナル』は、ラスベガスの有名なカジノ施設の『ザ ミラージュ ホテル & カジノ』を11億ドルで買収するなど、カジノ事業に意欲的です。日本でのカジノを含むIR事業に関しても、可能性を感じているようです。
日本では飲食店の「ハードロック・カフェ」などで馴染みの深い同社だけに、今後のカジノを含むIR事業でもどういった動きを展開するのか?注目が集まります。