世界中にはさまざまな場所でカジノが営業しています。その中でも、有名なラスベガスは地理的には砂漠に囲まれたロケーションの中にあります。そんな砂漠のカジノに対抗して、水中カジノというものがあることをご存知でしょうか?
アメリカのフロリダ州の南部、ポンパノビーチの海岸から沖に約1マイルの場所に『シップレックパーク』という施設があります。難破船をモチーフにしたもので、廃棄された船を沈めたダイビングスポットです。
そのひとつの船に、カジノを模したアトラクションが作られています。海中にある船のデッキにスロットマシンやゲームテーブルが並べられ、ディーラーやカクテルをサービスする人魚などのオブジェが置かれているアトラクションです。そこでダイビングを楽しみつつ、あたかも海中でカジノゲームを楽しんでいるかのような写真を撮影することもできるという具合です。水中でカジノをしているような疑似体験をすることができてしまう、世界唯一のスポットとなっています。
ちなみに、フロリダ州にはマイアミにカジノがあります。ただし、こちらは海中ではなく普通のカジノのです。ともかく、現在は水中や海中にはカジノは無いようです。
しかし、海の中にいるような雰囲気のカジノはまったく不可能ではないようです。というのも、実は2018年に日本の企業が水中カジノを検討していると報じられているんです。
長崎県のハウステンボスを誘致先として検討しているカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の構想の中に、水中カジノを予定していることが明らかになりました。これは、ハウステンボスを運営しているHISの沢田秀雄氏が2018年当時、日経新聞関連の雑誌のインタビューに答えているもので、オンリーワンのカジノを作るためにどこもやっていない水中カジノを作りたいと話しました。
その概要は、ハウステンボスが面している大村湾内に大型強化ガラスによる特別な施設を建設し、その内部にカジノを設置してあたかも海底にいるような環境でゲームを楽しめる施設にするという計画です。もし実現すれば世界初の水中カジノとして話題になると予想できます。
現在は長崎県では「カジノオーストリアインターナショナルジャパン」(CAIJ)を中心に誘致活動を進めています。HISが矢面に立ってカジノ建設に関与をしている状況ではありませんが、CAIJとしてはハウステンボスを再建したHISとの協議をすすめる可能性があります。
果たして、世界初となる水中カジノは日本で誕生するのか?注目をしていきます。