アメリカ・ネバダ州ラスベガスのラスベガス観光局(LVCVA)は、かつてカジノ施設「リビエラ・カジノ・ホテル」が建っていた跡地の一部について、近日中に1億2500万ドル(約166億円)で売却する理事会議決に入ることが明らかとなりました。
カジノ施設が立っていたラスベガスストリップの土地の一部
これは、ラスベガス観光局による発表などを受け、地元の複数メディアが報じているものです。今回、1億2500万ドルで売却される方針となった「リビエラ・カジノ・ホテル」の跡地は、2016年まで60年間、同ホテルおよび関連施設が立っていたラスベガスストリップの土地の一部にあたります。
NEW BUYER: The Las Vegas Convention and Visitor Authority (LVCVA) says a new buyer is lined up for the 10-acre site where the Riviera once stood, at the corner of Las Vegas Boulevard South and Elvis Presley Boulevard. #8NN https://t.co/qrn781uCTf
— 8 News Now (@8NewsNow) March 9, 2023
10エーカーほどの敷地で、かねてからラスベガス観光局はこの土地の売却を巡って水面下での交渉や調整を続けていました。結果的には大詰めで不成立となったものの、2022年にも商談がかなり進められていることが報じられています。
また、この跡地は「フォンテーヌブロー・リゾート&カジノ」の南側、エルビスプレスリー大通りに面しているという好立地で、これまで多くの企業が購入を検討していた場所です。その性質上、取得価格も割高となっているため、今日まで売却が決定することはなかったといいます。
先頃、地元ラスベガスの開発企業を率いるブレット・トリーノ氏と、ニューヨークのフラッグ・ラグジュアリー・グループで会長兼CEOのポール・カナヴォス氏が名乗りを上げています。彼らは前回不調に終わった交渉の際に提示されていた1億2000万ドルよりもさらに500万ドル高い、1億2500万ドルでの購入を提示しているそうです。
なお、ラスベガス観光局の理事会による議決の結果、正式に売却が承認された場合には買い手側は5日以内に300万ドル(約4億円)の保証金を支払い、その90日後さらに200万ドル(約2億6000万円)を支払う形で、譲渡の手続きが進められるといいます。
なお、最終的な支払い金額は土地代金に加え、200万ドルの諸経費を加えたものとなるそうです。
記者の一言メモ
カジノが完全復活を成し遂げているラスベガスで、再開発の動きを見せています。売却が決定すれば、さらに景気回復が進んでいきそうです。
【参照】Casino.org「Las Vegas Tourism Board to Vote on Selling Former Riviera Land for $125M」