ヨーロッパ諸国を眺めてみると、「実はカジノが盛ん」という国がいくつもあります。カジノをたんなるギャンブルではなく、歴史や文化として考えている欧州人にとってホテルや街中にカジノがあるのは自然なことなのです。
そんな中で、オランダもカジノが盛んな国のひとつです。他の国のように大都市や観光地に集中しているのではなく、都市部から郊外まで、規模やスタイルの違うカジノが分散しています。オランダ全土に広くチェーン展開しているのが、政府が運営する国営の『ホランドカジノ』です。
『ホランドカジノ』は、アムステルダム、ユトレヒト、スヘフェニンゲン、フォルケンブルグ、エンスケーデ、フェンロ、アステルダムウエスト、ナイメーヘン、ブレダ、ロッテルダム、ザントフォールト、アイントホーフェン、レーワルデン、フローニンゲンの14ヶ所で営業しています。それぞれスタイルや営業時間などが異なります。
たとえば、アムステルダムの店舗はシンゲル運河に面した施設で、周辺には国立美術館やゴッホ美術館、フォンデル公園、さらに徒歩圏内にマダムタッソーのろう人形館など、見所の多いロケーションとなっています。
営業時間は12時から翌3時まで。年齢制限は18歳以上で、入場時にパスポートのチェックがあります。ドレスコードは緩やかで、シャツとボトムといったスマートカジュアルで十分。また、チップも不要でせいぜい大きく勝った場合にディーラーに気持ち程度を渡すくらいでいいでしょう。
ホランドカジノで遊ぶルールは?
ヨーロッパのカジノといっても、ドレスコードやチップなどルール重視のカジノもありますが、『ホランドカジノ』は緩やかで、アメリカやアジアのカジノに似ています。
また、オランダのカジノはおおむね入場が無料ですが、国営のホランドカジノでは5ユーロという入場料が設定されています。ただし、ホテル宿泊者には無料券が配布され、観光客は事実上無料で入場できる仕組みをとっています。
アムステルダム店は3階建ての建物で、1階と2階がスロットマシンやビデオポーカーなどがプレイできるマシンコーナー、3階はテーブルゲームのエリアでディーラーとの勝負が楽しめます。また、施設内にはバーやレストランも営業していて、カジノでプレイしなくても利用できます。下見ついでにシンゲル運河とその周辺の美しい景色を眺めながら、食事やお酒を楽しむのもいいでしょう。
ほかにも、スヘフェニゲン店はオランダでも人気のある海岸近くに位置しています。海岸沿いにはホテルやレストラン、ショップなどが立ち並び、夏にはマリンリゾートも楽しめる好立地です。家族連れにももってこいのスポットです。
南端のマーストリヒトの東にあるファルケンブルグにも店舗がありますが、この小さな町には迷路のような洞窟にショップが並んだ珍しいファルケンブルグ洞窟があります。
オランダ最古の街といわれ古代ローマ時代を思わせるような街並みのナイメーヘンなど、その土地ごとに特色や見所が豊富です。アムステルダムウエスト店やロッテルダム店などは、24時間営業となっていて行きやすいカジノです。
ちなみに、ほかにも民間経営のホテルカジノや街のプレイスポット的なカジノがいくつもあります。海外旅行ができるようになったら、ぜひ訪れてみたい国となっています。
オランダとは
オランダは、西ヨーロッパに位置する国で、北海に面した平坦な地形が特徴です。
首都アムステルダムは、美しい運河や歴史的建物、アートにあふれる都市で、特にゴッホ美術館やレンブラントの「夜警」を所蔵する国立美術館が有名です。
風車やチューリップ畑といった伝統的な景観が広がる田園地帯も観光名所として人気で、キューケンホフ公園では、春になると見事なチューリップが咲き誇ります。